第２８８０冊目　人生を思い通りに変える51の質問　谷原誠 (著)

人を批判することは簡単です。自分の勝手な基準を作って、その基準を満たしていないことを責めればいいのですから。

「全然気が利かない」「机が汚い」「時間に遅れる」「ぐずぐずしている」など、人を批判する言葉はいくらでも思いつきます。しかし、人を批判して、何が得られるでしょう。

人を批判することにより、「自分はそうではない人間だ」と表明し、ほんのわずかに自尊心を満足させることくらいです。

批判された相手はどう思うでしょう。反省するでしょうか。嫌な気分になるだけで終わることの方が多いのではないでしょうか。お互いの人間関係によって、とてもプラスになっているとは思えません。

それよりも、相手が少しでも成長したところを探してみましょう。そして、それを指摘してみたらどうなるでしょうか。

「時間に正確になってね」

「最近よく仕事してるね」

「あまり怒らないから偉いよね」

など、気がついたことをどんどん指摘してあげましょう。そんなことで、あなたの価値が下がることがありません。むしろ、相手はよい気分になり、その結果、自分のことを評価してくれたあなたの価値は上がるでしょう。

さらに、あながた上司であれば、部下をほめることによって、部下の能力を伸ばすこともできるでしょう。

自分が成長した部分をほめられると嬉しいものです。その人の人生が良い方向に変化していることを意味するからです。

私たちは、自分の人生に変化を起こすともに、他人の人生が良い方向に変化することを手助けしたいものです。