第2778冊目 ゴール―最速で成果が上がる21ステップ ブライアン トレーシー (著), Brian Tracy (原著), 早野 依子 (翻訳)


ゴール―最速で成果が上がる21ステップ

ゴール―最速で成果が上がる21ステップ

  • 「三つのP方式」を実践する


この章で紹介する方法を実践すれば、目標をたった一度しか紙に書かない場合よりもずっと早く、ずっと大きな成果を挙げることができます。その成果は、毎日紙に書き続けることで、さらに二倍三倍に膨れ上がっていくはずです。


この方法の効果を最大限に引き出すには、特別なルールを守る必要があります。第一は、「三つのP方式」です。目標をノートに書く際の分を、「Positive(明確)」な「Present(現在形)」の「Personal(個人的)」な文体にするのです。


潜在意識を活性化できるのは、「現在形」で書かれた迷いのない文だけです。ですから、目標を書く際には、すでに達成したことのように書いてください。「私は今後一二ヵ月の間に五万ドル稼ぎたい」ではなく「私は毎年五万ドル稼ぐ」と書くのです。


また、目標は「明確」に書かなくてはいけません。「私はタバコをやめたい」「私は体重を減らしたい」ではなく、「私はタバコを吸わない」「私の体重は○キロだ」といった書き方をしましょう。


潜在意識はあいまいな指令を処理できないため、指令は断固としたものではなくてはいけません。潜在意識は、明確な現在形の命令にだけ反応するのです。


そしてもう一つ、潜在意識を活性化するポイントは、「個人的」な文で書くことです。これから先、目標を紙に書く際は必ず「私は」という言葉から書き始めてください。あなた自身を「私」と呼べる人間は、この世にただ一人あなたしかいません。潜在意識にとって「私」という言葉から始める指令は、工場に下される本部からの製造命令のようなものです。目標を現実にするために即座に動き始めるのです。


たとえば、「私の目標は毎年五万ドル稼ぐことだ」ではなく「私は毎年五万ドル稼ぐ」という書き方をしましょう。「私は体重を○○キロにする」「私は○○を手に入れる」「私はベンツに乗る」「私は六本木ヒルズの最上階の部屋に住む」といった具合です。