第2571冊目 一瞬で自分を変える法 アンソニー・ロビンズ (著), 本田 健 (翻訳)
- 作者: アンソニー・ロビンズ,本田健
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: 文庫
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- 脳にあやふやな命令を出すな
一貫性は力を生む。確実に成功を収めるのは、持てる力をすべて注ぎ込むことのできる人だ。目的達成に向けて、精神と肉体の両面で力を発揮できる人だ。
あなたの周囲にいる人の中で、一番一貫性のあると思われる人を三人思い浮かべ、他の人との違いは何か、考えてみよう。一貫性のある人と、ない人とでは、あなたの自身に及ぼす影響力に違いはあるだろうか。
一貫性を持つことは、人間力を引き出す重要なカギになる。何かを伝えようとする時、声の調子であれ、息づかいであれ、身振りであれ、「身体から発せられるメッセージ」と「言葉」が一致していれば、何を求めているか、はっきりと脳に伝えられる。そうすれば、心もそれを受けて普通に反応する。
たとえば、「たぶん、こうしなければいかないんじゃないかな」と自分に言い聞かせたとしても、弱々しい言葉でははっきりしない態度をとっていれば、脳に正しいメッセージは届かない。壊れかけのテレビにように画面がちらついても、映像がよく見えないのだ。
身体から脳に送られるメッセージが弱々しく、矛盾したものだと、脳はどうすればいいのか、よくわからなくなってしまう。
兵士が戦場で戦うべき時に、肝心の将軍が「じゃあ、こうしてみようか。どうなるわからないけど、試してみよう」と、あやふやな命名を出すようなものだ。これでは兵士の士気が下がるに決まっている。
「絶対こうしよう」と言った時に、姿勢、顔の表情、呼吸法、身振り手振り、言葉、声の調子などが一貫していれば、あなたは間違いなく目的を達成できる。逆に、言葉と身体が一致していなければ、能力を十分に発揮できない。
一貫性を高める一つの方法は、すでに一貫性のある人をモデルにすることだ。ある特定の状況で、有能な人の脳はどの部分が働いているのかを明らかにすることが重要だ。有能になりたければ、脳の使い方を真似すればいい。他人の生理機能を寸分違わず真似できれば、その人と同じ頭の使い方ができるだろう。
「ぜひ、あのようになりたい」と思う成功者を五人選び、自分がどこがどう違うか検討してみよう。
彼らの座り方、立ち方、動き方、顔の表情や身振りはどうだろう。彼らと同じような顔の表情をつくり、身振りを真似た時、感情に変化はあるだろうか。