第2532冊目 「権力」を握る人の法則 ジェフリー・フェファー (著), 村井 章子 (翻訳)
- 作者: リチャード・テンプラー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- すべての仕事に目標を設定する
簡潔な一文にまとめた目標。それがあれば、どんな日もその言葉を励みに一日を乗り切ることができる。目標がなければ、その仕事で成功し、認められる見込みはほぼない。
たとえば、今からミーティングに行くところだとしよう。ミーティングはいつもだらだらと続き、退屈で、生産性が低く、イライラすることになる。
経理部長はいつものように自分をやり込めようとするだろうし、話がいつの間にか脇道にそれ、業界ショーなんてまだ半年も先なのに、なぜか展示ブースの予算について話しているかもしれない。今年はブースを出すかどうかも決まっていないのに。
そこで、目標を設定する。
「このミーティングでは、自分が知っていること、理解できること、自分が前向きに関わることだけを話す。経理部長の挑発には、絶対に食いつかない」
それで、よろしい。立派な目標だ。あとはきちんと守れば完璧だ。
今度は、新しい本社ビルの前に花壇を造る費用について、財務委員会でレポートを発表するという仕事を想定してみよう。委員会は、「春に咲く花で何が一番きれいか」といったことで、延々と議論が続きがちだ。ここでも目標を設定しておこう。
「私は自分のレポートを発表し、コメントをもらう。花の種類などについては、私の管轄外のことだと指摘して退出する」
それでよし。あとは目標を守ればいい。
仕事のあらゆる分野で目標を決めるようにしよう。時間は数秒しかかからない。しかも次のポイントがはっきりする。
- 何が問題なのか。
- その問題の解決策。
- 問題解決のために必要な行動。
- 問題の再発を防ぐ方法。