第2511冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • やってはいけないボディランゲージ


メディアトレーニングにおいて、必ずビデオ撮影をすると言いましたが、これは無意識に行ってしまう癖や、ボディランゲージを見直すことが目的です。


貧乏ゆすりや激しいまばたき、大げさすぎる手振りなど、ふだんのからの癖の、無意識に出てしまう行為をチェックします。言うまでもなく、貧乏ゆすりは、落ち着きがなく映りますし、激しいまばたきは、自信のなさや挙動不審に見えてしまいます。また頻繁に髪や頭を触っていると、何か隠しごとをしているのではないかという印象を与えます。おでこや鼻を頻繁に触るのも、何かを誤魔化そうとしたり、言い訳をしようとしている、という印象になるのです。自分で思っているよりも悪い癖は自然と出てしまうものですから、注意しなければ、どんなに笑顔で応対してもポジティブな印象を消してしまうことになります。


また、座り方も重要です。椅子に腰掛ける際、背もたれに寄りかかるように深く掛けすぎると、あごが上がり、自然と上から見下ろす視線になってしまいます。記者やインタビュアーの目を見て話す際に上から目線では、よい印象を与えません。椅子には浅く腰かけ、姿勢を正すことが大切です。


また、リラックスした雰囲気を出すために、足を組むことは悪くありませんが、足を組んでしまうと、前のめりになりにくいため、どうしてもだんだん姿勢が悪くなってしまいます。ですから私のメディアトレーニングでは基本的に足組みは禁じています。