第2478冊目 入社1年目の教科書 岩瀬 大輔 (著)


入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

  • 敬語は外国語のつもりで覚えよ


若い人が使う表現で、最近特に気になる言い方があります。


「自分は、営業の仕事をやらせていただいているんですけど……」


テレビに出演しているお笑いタレントやアイドルが、よくこうした言い方をしていると言います。この言い回しに「さ」を加えて「やらさせていただいている」と平気で口にする人気アイドルもいるようです。彼らから受けた影響も少なからずあるのでしょうが、この敬語の使い方は誤りです。


敬語は苦手ですか?


年長者と会話をする機会のないまま大人になる人も多いと聞きます。家庭でも正確な敬語を教わることがなかったのかもしれません。


にもかかわらず、社会人にあるといきなり敬語を使う必要に迫られるため、変な敬語を使うようになってしまったのでしょう。


社会人にとって、言葉遣いのよし悪しは死活問題です。言葉遣いによって、第一印象は決まってしまいます。ビジネスパーソンにとっての敬語は、会社の全体像を把握するのと同じぐらい重要です。最も基本的なビジネススキルだと考えて差し支えありません。


敬語を習得する近道は、外国語だと思って勉強することです。


知らない言語を学ぶのだと、割りきって覚えてしまいましょう。


ある一定のパターンがあるので、敬語について書かれた本で基本的なことは勉強できると思います。英語の勉強のところでお話した通り、確実に身につくまで時間をかけることが大切です。敬語の習得に関しても、努力すればした分だけ確実にスキルアップするものです。