第2451冊目 できる人の仕事のしかた リチャード・テンプラー (著)


できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた

  • 望みの仕事にふさわしい服装をする


以前、課長補佐の地位にあったとき、私は昇進して課長になりたいと考え、彼らの服装を観察してみることにした。そのついでに、その上の部長たちの服装も観察した。


観察の結果、私は部長の服装を選び、そして狙いどおりに課長を飛び越えて部長に昇進した。ただし、部長を狙うなら、部長の仕事ができることが大前提だ。ハイハイもできないうちから飛ぼうとしてはいけない。


すべての仕事にはそれにふさわしいスタイルがある。狙う仕事が決まったら、今度はその仕事にふさわしい服装をしてみよう。そうすれば望みの仕事が手に入る確率は一気に高まる。そう、本当に単純なことだ。


私はこれまで、採用や昇進の面接を何度も担当してきた。そしてそのたびに、候補者たちの服装にびっくりさせられた。服装を見ると昇進したくないとしか思えない昇進志願者は多いのだ。幹部ポジションの面接だといのに、しわだらけのスーツ、アイロンをかけていないシャツやブラウス、磨いていない靴、ぼさぼさの頭で現れたりする。他にも遅刻をしたり、場所を間違えたり、日付を間違えたりした人もいた。きっと応募する職も間違えたのだろう。


現在の仕事が何であれ、常に望みの仕事に向けて行動しなければならない。自分が狙う地位にいる人物を観察しよう。彼らは何を着て、どんなスタイルで、どの程度まで身だしなみに気をつかっているだろうか。あなたが学べるべきことはあるだろうか。


新しい仕事を始めるのと同時に、新しい服装に変える――これは最悪のパターンだ。慣れないスタイルはちぐはぐな印象を与え、端から見てもわかってしまうからだ。