第918冊目 「権力」を握る人の法則 [ハードカバー]

ジェフリー・フェファー (著), 村井 章子 (翻訳)

「権力」を握る人の法則

「権力」を握る人の法則

自信ありげにふるまう

どのように行動するか、どのように話すかを私たちは自ら選ぶわけだが、その決定次第で強さを演出することもできれば、弱い人間に見られてしまうこともある。編集者のハリエット・ルービンは、その秘訣を会得した一人だ。リーダーシップ本のシリーズを担当してきたルービンは、折に触れて各界のリーダーに取材する機会があり、大事なのは臆することではなく主役としてふるまい、自らの力を誇示することだと察知する。それを実践して編集長に昇格し、いまやリーダーシップに関する本や評伝を自ら書くようになった。ルービンは、正しい。話し方やふるまいや外見によって力を誇示できるかどうかは、就職活動から契約交渉、記者会見にいたるまで、あらゆる場面でモノをいうのである。

大手スーパー、サムズクラブやウォルマートの採用担当者も、同じ事を言っている。

「自信にあるふる態度の学生も少しはいますが、大半の学生はナーバスになっています。私が好感を抱くのは、こちらの目を見てはっきりとモノを言い、自分の言葉で話せる学生ですね。目をそらしたり、口ごもったり、自分ことをうまく説明できないような学生は採りません」