第９１２冊目 話し方入門 新装版 [単行本]

D. カーネギー (著), Dale Carnegie (著), 市野 安雄 (著)

話し方入門　新装版

熱意があるように振る舞うこと

レアド夫婦が、〈反応作用のウォーミング・アップ〉とよんだこの原理は、活動を必要とする状況には、いつでも適用できます。レアード夫婦は、その著書『効果的な記憶術』のなかで、セオドア・ルーズベルト大統領のことを「彼はそのトレードマークとなった反発力、精力、鋭気、そして熱意をもって彼は一生をわたった。自分が取り組んだことには、なによらず深い関心を寄せたし、かりに関心がない場合でも、実に巧妙に、関心があるふりを装った。」と述べています。ルーズベルトは、「熱意があるように振る舞え、そうすればすべての行動に、しぜんに熱がこもるようになるだろう。」というウィリアム・ジェームズの哲学を生きた典型でした。なかでも特に、このことを心にとめておいてください。――熱意があるように振る舞えば、熱意があるように自分にも感じられてくる。