第886冊目 和田裕美の人に好かれる話し方 (だいわ文庫) [文庫]

和田 裕美 (著)

和田裕美の人に好かれる話し方 (だいわ文庫)

和田裕美の人に好かれる話し方 (だいわ文庫)

ビールを注ぐのが上手な人は営業力が高い

たとえば、これは動作にも現れてきて、相手に次に何をしてほしいかって気づく能力をもっている人って、飲み会の席でも空いているグラスにすぐ気がつくのです。

私は、「ビール注ぐのが上手な人って営業力が高い」っていつも言ってるんです。

「あ、カラだ」ってすぐ気がつきます。だけどそのカラのグラスの人の隣に座っている人はぜんぜん気がつかないときってあるでしょう?

離れたところからビール瓶をもって、「あ、どうぞ」ってやっている人が必ずいますから・

届かないところの大皿の料理を取り分けたり、「これ届かないでしょ?」って声をかける人は気が利く人なんです。

接待でもなく上司でもない人にそれが自然にできていたら、そういうことに気が利く人は「相手が言ってほしい一言」にも気がつくのです。

さて、そういう人には、どうやったらなれるのか?

話すということを「口」を使うことだけだと思わないこと、目を使って観察し、耳を使って相手の声のトーンを感じ、身体を使って「言葉と動作」を組み合わせること、気がつくこと、伝わること、そして相手から好かれることってリンクしていると思います。