第747冊目 プレゼンに勝つ!「魅せ方」の技術 パワーポイント症候群からの卒業 佐藤綾子/著

プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術

プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術

目次


第1章 相手の心理的欲求を読む(相手にはあなたの話を聞かない権利がある!
目的は何か、誰のためにプレゼンするのか
意思決定者(デシジョンメイカー)は誰か ほか)
第2章 勝つための魅せ方の技術(あなたの表現の成功を決めるのは相手である
表現されない実力はないも同じ
「第三の目」を持とう ほか)
第3章 Win‐Winのプレゼンテーションで人間関係をつくる!(CSは「ここでプレゼンできることを感謝します」から始まる
やりとりでラポールの確立をしよう
相手を共同作業者に変える方法 ほか)


リピートは人間関係づくりのチャンスだ


質問者が「この資料の何ページ目ですけど」などと手で資料を持ち上げて質問したりする場合があります。あるいはOHPやパワーポイントの画面を指差して、「あの三番目の点ですが」とやったりします。


その時に、あなたはただふむふ、うと聞いているでしょうか。それでは同調動作がありません。同調動作とは相手の動作に自分の動作をそろえること。これを私は「情動ダンス」と呼んでいます。同じように感情になっていることを同じような動作で示すことです。


例えば、恋人同士があつあつの仲で喫茶店でコーヒーを飲んでいる場合など、これはまことに顕著です。彼女がコーヒーカップを手に取って一すすりすると、彼もつらたようにコーヒーカップを手にします。彼女が立ち上がれば彼も立ち上がるというわけで、好意を持っている者同士の間では同調動作が発生します。


これをプレゼンに利用するのです。質問者が資料を手に取ったり、スライドを指差したらあなたも同じように資料を手に取ったり、スライドを指差したりしましょう。質問者が「実は三つ質問があるんです」と指を三本上げたら、あなたも「先ほどの三つの質問ですが」と指を三本上げてやります。動作がそろっていることで、相手は自分に好意を持ってくれていると感じます。


同じことが見えている人にも言えます。あのプレゼンターは質問者に反感を持っていない、明るい好感的な関係の中で答えている。これがまた見ている人を心地よくさせるのです。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「第一印象はいつの時代でも非常に重要視されるだろう。職を捜すときにはことそうである。君が与えたれるのは第一印象だけになる場合も考えられるので、その機会を充分に生かすように」――キングスレイ・ウォード

 

編集後記




プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術

プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術