第671冊目 脳が教える!1つの習慣 始める力・続ける力 変わる力 ロバート・マウラー/著 本田直之/監訳 中西真雄美/訳

脳が教える! 1つの習慣

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大脳新皮質は「小さな質問」を好む
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脳は質問が大好きなので、拒絶することはない――不安を引き起こすほど大きな質問でなければ。


「年末までにどうやって痩せようか(金持ちになろうか、結婚しようか)?」


「どんな新製品なか会社に100万ドルの利益をもたらすだろうか?」


こういった質問はあまりにも大きいため、恐怖を引き起こす。たとえ自分が自分にした質問であっても、受け取った側に恐怖心を与える。


こうなると、脳は活発な答えを返すよりも恐怖心を感じとる。創造力を抑えこみ、大脳新皮質(脳の思考部分)へのアクセスがもっとも必要なときに、アクセスしなくなってしまう。脳のもう一つの力――危険に直面すると自己防衛のために封鎖状態になる能力――が、ここで足かせとなるのだ。


「小さな質問」をすることで、闘争・逃走反応のスイッチはオフの状態の保たれる。


「能力アップをめざすとき、自分にできる、ごく小さなステップはなんだろう?」


「クレジットカードのローンを減らすために一日五分で何ができるだろう?」


「この街の社会人教育についての情報はどうすれば見つかるだろう?」


このように自分に尋ねれば、恐怖は回避される。これらの質問は、脳が問題解決に集中し、やがてそのための行動に集中することを可能にする。


同じ質問を何度も繰り返してほしい。そうすれば、脳が質問を記憶し、じっくり考えて、やがて興味深く有意義な答えを返してくれる。


同じ質問を習慣的に繰り返し、辛抱強く答えを待つという。たったそれだけの行為で大脳新皮質は活発に動き出す――私はそう考えている。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


目次


プロローグ 始まりはすべて「小さな一歩」
第1章 「一つの習慣」だけでうまくいく理由
第2章 小さな質問をする
第3章 小さな思考を活用する
第4章 小さな行動を起こす
第5章 小さな問題を解決する
第6章 小さなごほうびを与える
第7章 小さな瞬間を察知する
エピローグ 脳が教える!一つの習慣


今日の声に出したい言葉


「辛抱すればこそ、成功が得られる。長い間大声で扉を叩き続ければ、必ずだれかが目を覚まして開けてくれる」――ロングフェロー

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