第72冊目  アナウンサーの話し方教室 テレビ朝日アナウンス部 (著)

若いアナウンサーに対しても「話をするときは責任をもって最後まではっきりと言いなさい」と指導しています。

お腹から声が出せれば、声が大きく、よく通るようになるだけではなく、安定感が出てきます。

姿勢をよくして話していれば、自分に対しても自然に自信がでてきて、活き活きとした会話ができるようになります。

相手の眉間のあたりに目をやって話すのもいいでしょう。それでもつらいというなら、話し手との距離にもよりますが、鼻のあたり、アゴのあたりでも構いません。

「いつも笑顔の明るい人」という印象をもってもらうのはいいことですが、それ以上にいいのは、会話に応じて臨機応変に表情を変えていくことです。冗談を言うときにはマジメな顔をつくり、正論を話すときには道化になる。

会話の中や語りの中では、ずっと大きな声を出し続けるよりは、場面場面でトーンう変えていくのがいいでしょう。

「うまくお世辞が言えるようになりたい」「うまいあいづちの打ち方を覚えたい」などとは考えないほうがいいでしょう。無責任なお世辞やあいづちはなるべく避けてください

アナウンサーの話し方教室 (角川oneテーマ21)

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