第1冊目 人生と財産―私の財産告白 本多 静六 (著)

人生と財産―私の財産告白

人生と財産―私の財産告白

好景気時代には勤倹貯金を、不景気時代には思い切っ投資を、時機を逸せず巧みに繰り返す

常に収入の4分の1を天引き貯金すること

いくらか貯まったことで、巧みに投資に回すこと

無理をしないで最善を尽くし、辛抱強く時節の到来を待つこと

よけいな謙遜をするな

人を使うのには、人の名前を、早く、正しく覚え込むことといったが、これはなんでもないことのようで、極めて大切なことである。

人の意見をよく聞くこと

原則として個人間に金銭貸借を行わないこと

功は人に譲り、責はみずから負うこと

善を称し悪を問わないこと

本業に妨げなき好機はいわしくも逸しないこと

一度定めた職業は、一生それを突き通す覚悟で、つき進まなければならぬ

人から受けた恩は必ず返すこと

恩は恩で返せ、断じていわゆる仇で返すようなことがあってはならぬ。しかも、その恩に恩をもって報いる謝恩は、できる限り早く、その時々に行うように勤めるがよい。