第3959冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田 則夫 (著)

 

 

 

なりたい理想のリーダーになるための第一歩は自己直視から始める

 

では、どのような取り組みに着手すれば、そのようなリーダーのイメージ近づけるのか。

 

そのための第一歩は、今、リーダーという立場でチーム(部署、事業所全体など)の運営に携わっている自分自身と真正面から向き合う取り組みから始まる。これまで自分は、“なりたいリーダー”となるために、どのような取り組みに、どのような手順や方法で着手し、その結果、どのような成果・実績をあげてきてか、自己チェックする。

 

具体的には、徹底的に部下や後輩の立場にたったうえで、次のような問いを自分自身に投げかけ、自己評価を書き出すという取り組みに着手する。

 

①「チーム(部署、組織)が進むべき方向を明示す共有する」という点について、これまで「どのような取り組みに、どのような手順や方法で着手し、どのような成果・実績をどの段階まであげてきたか。

 

②「部下・後輩との関係において、思いを気軽に伝えあえる関係、気兼ねなく思いを表明しあえる関係を築きあげる」という点において、これまでどのような取り組みに着手し、どのような成果・実績をどの段階まであげてきたか・

 

③「部下・後輩が『このリーダーであればついていきたい』と心の底から思える人望力を身につける」ために、これまでどのような取り組みに着手し、どのようせ成果・実績をどの段階まであげてきたかた。

 

④「部下・後輩との関係において、相互に信頼しあえるゆるぎない人間関係の構築を実現する」とう点において、これまでどのような取り組みに着手し、どのような成果・実績をどの段階まであげてきたか

 

 

問いを投げかけ、自己評価をした結果、十分な成果・実績をあげてきたとの事実が確認できた場合は、どうするか。結果が出てるので「このままでいい」と判断するのは早計だ。より高い成果・実績を生み出すためにはどのような取り組みに挑戦するか、チャレンジ目標を作成する。より高い目標達成に向けて行動を起こすという姿勢を明確を示す。

 

なぜ、望ましい成果・実績をあげているに、より高いレベルにチャレンジする姿勢が求められるのか。今あげている成果・実績は、過去の行動で導き出されたものだ。今、クリアすることが求られている業務基準は過去よりも着実にあがっている。今後

クリアが求められる基準も、常にあがり続ける。強い組織を作りあげるには、より高いサービスの実現に向けてチャレンジし続けることが求められるのである。