第3957冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田 則夫 (著)

 

 

 

 

-なりたいリーダーのイメージからみえてくること

 

「どのようなリーダーになりたいか」、なりたいリーダーのイメージを問いかけると、興味深い答えが返ってきた。

 

「部下や後輩に、職員として何をするのか、チームとして何を実現していくのか、しっかりと進むべき方向を示せるリーダーになりたい」

 

「部下や後輩から、気軽に声をかけてもらえ、気兼ねなく意見交換ができるリーダーになりたい」

 

「部下や後輩から『この人についてきたい』と思ってもらえるリーダーになりたい

 

「部下や後輩から、信頼されるリーダーになりたい」

 

どのようなリーダーを目指すか、なりたいリーダーのイメージを問いかけると、どの知識でも、多くの場合、同じような返答が寄せられてくる。

 

こうした事実は何を物語っているのか。管理監督者あるいはチームリーダーとして働く人たちの多くが、リーダーとして果たすべき使命として、自分が担当するチーム・ 部門・部署がどの方向に進むべきか、常に適切かつ的確に方向性を示すことが重要だと認識している。部下と後輩と気兼ねなく意見交換ができ、思いを語り合える関係づくりが大切だと考えている。困っっていることや悩んでいることがあるとき、臆することなく相談できる、スムーズなコミュニケーション関係を築きあげることが必要だととらえている。これらの取り組みを重ねることによって、日々の業務のなかでチームや部署内で困難に直面することがあっても、部下や後輩から「この上司であれば大丈夫だ。必ず解決できる」「この人についていけば必ず乗り越えられる」との思いを抱いてもらえるリーダーになることが必要だという思いが示されているのだ。