第3931冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる! 近藤崇之 (監修)

 

 

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

仕事を割り振る(組織化機能)

目標を達成するためには、必要な仕事を明確にして、それぞれの仕事にスタッフを配置するとう組織化が重要になってきます。つまり、個々のスタッフが担う役割や仕事についての計画も必要ということです。その際、意欲やスキルを考慮した「適材適所の配置計画」を心がけることが大切です。適材適所の配置に失敗すると、仕事の効率を低下させるだけではなく、チームに悪い影響を与えかねないです。

 

組織化において留意すべきポイントは、次のようなものです。

 

①仕事を配分したら、責任の範囲も明らかにする

②能力よりもやや高めの仕事を与え、意欲や達成感をもたせる

③不必要に重複したり、モレがあたりしないように仕事を配分する

 

①の「責任の範囲も明らかにする」とは、仕事に伴う権限も委譲するということです。スタッフは責任と権限を与えらたことで、創意工夫を凝らして仕事に取り組み、成長を遂げていくはずです。また、②の「能力よりもやや高めの仕事を与える」ことお、スタッフの成長のきかっけとなります。このようにリーダーが組織化機能を働かせる場合に第一に考えるべきことは、スタッフの成長を促せるように仕事の配分を行うことです。

 

実行できるように指示する(指示機能)

計画を実行する段階では、リーダーの指示機能は欠かせません。指示機能は、“命令する”あるいは“やらせる”といった強制力を伴うものです。しかし、強制力だけでスタッフを働かせても、スタッフに積極性が生まれないので、なかなか成果は上がりません。

 

そこで、リーダーはスタッフとコミュニケーションをとりながら、実行に向けての動機づけを行い、スタッフの積極的な行動を引き出す姿勢が大切です。効果的な指示機能とは、「動機づけ機能」あるいは「リーダーシップ機能」といえるものです。

 

①スタッフの意見に耳を傾け、自尊心や責任感を尊重する

②スタッフの自由裁量や創意工夫の余地を残す

③リーダーとしての信念や情熱を示す