第3856冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田 則夫 (著)

 

 

 

 

-相手を「認める」「感謝する」「ねぎらう」姿勢の取得

 

「部下・後輩との関係において、相互に信頼しあえるゆるぎない人間関係の構築を実現する」という点が不十分な場合は、他の職員に接する際の基本的態度のチェックに取りかかる。不適切な部分がある場合は、すぐに改善に向けた行動を起こす。

 

続いて、取り組んでほしいのは、安心感を与える基本的姿勢の習得だ。相手を大切にしているということがわかるような接し方を覚えることだ。ここでは、最も効果的でシンプルな方法を紹介する。それは、部下・後輩の働きや存在そのものを「認める」「感謝する」「ねぎらう」ことを接する際の基本とするという方法だ。日々接するすべての人に、この基本姿勢で接する。相手に、自分か心から「認める」気持ち、「感謝する」気持ち、「ねぎらう」気持ちが伝わるよう行動を起こす。

 

例えば、連絡ノートを書いてくれた後輩職員がいる場合、連絡事項のところに、「連絡ありがとう!」と書き込んだ付箋紙を貼り、感謝の言葉を伝える。もちろん、勤務中、すれ違いざまに、「連絡ノート、読みましたよ。ありがとう!」と直接伝えるのもよい。出勤時に他の職員に笑顔であいさつするもも効果的。あいさつは相手の存在を大切に思い、認めているというメッセージを送る行為であるからだ。