第3850冊目  介護リーダーの仕事と役割がわかる! 近藤崇之 (監修)

 

 

 

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

-やる気を高めるリーダーになる

 

リーダーはスタッフのやる気を高めなければなりません。やる気を高めるリーダーはスタッフに信頼されているということです。スタッフは、リーダーが信頼できる人間かどうか常に見ています。信頼を獲得し、スタッフのやる気を高めるためには、普段からの言動や姿勢が問われています。

 

あなたはスタッフのやる気を高めるリーダーか、確認しましょう。

 

やる気を高めるリーダー

メンバがほめられると一緒に喜び、がんばりとして評価する

あいさつや身だしなみ、整理整頓など基本的なことを率先して行っている

メンバーの成功体験や失敗体験から学ぶ姿勢がある

メンバーの失敗を自分の失敗としてとらえ、一緒に責任をとってくれる

メンバーや利用者などに対して、常にポジティブな姿勢で接することができる

 

やる気をなくさせるリーダー

自分の過去の成功体験を押しつけるばかりかで、柔軟な発想でアイデアが出せない

会議などの場で、すべて自分の手柄のように報告する

メンバーがほめられると、自分の指導がよかったからだとだけ考える

すぐに責任回避し、保身に走る

朝礼や打合せで、いつも売上や稼働率などの数字のことがかりを中心に話す

 

リーダーには、思いやりが必要

やる気を高める行動をとっていない人は、心のどこかで「スタッフはリーダーのために働くもの」と考えていませんか? もしそうであれば、自分が思い描く「リーダーのあり方」を根本的に変える必要がありそうです。近年、基本の企業にも広まっている「サーバントリーダーシップ」という概念を知って、自分を振り返るといいでしょう。

 

これは、R・グリーンリーフが1970年に提唱した「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」というリーダーシップ哲学に基づいており、支援(サーバント=奉仕)を通じて、周囲からの信頼を得て、主体的に協力してもらえる状況をつくり出すリーダーシップのことです。