第3804冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田 則夫 (著)

 

 

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

 

-気づき力

 

 

この場合の気づき力とは、次の二点に対するものを指す。

 

 

一つは、利用者および家族に関する気づきである。どのような思い、ニーズがあるか気づく。どのような困り事、生きづらさに直面しているのか気づく。どのような持ち味、強みがあるか気づく。何を、どのようなタイミング、手順や方法で支援してほしいか気づく。そして、チームリーダーの立場であれば、この点について自らがよき手本を見せることが求められる。

 

 

もう一つは、組織全体・部門・部署に存在する課題や問題、改善すべき点に関する気づきだ。福祉の職場の恐いところは、他のサービス業と比べると「お客様」からのクレームが出にくという点。そのため、危機意識が薄れ、気づく目、気づく感性が鈍ってしまうことがある。

 

 

職場がこの罠に陥れば、業務レベル低下は止まらなくなる。食い止めるためには、リーダーが率先してよき手本を見せるよう努めなければならない。部下として働く職員に対して、課題や問題の解決に向けて邁進する姿を見せることが必要となる。