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第3753冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-事故報告書とヒヤリハット報告書
事故やヒヤリハットが起こったら必ず報告書を作成します。事故報告書はアクシデント(事故)を扱い、ヒヤリハット報告書はインシデント(出来事、アクシデントにはなっていないが、なる恐れのあるもの)を扱います。
事故報告書やヒヤリハット報告書は非常に重要です。なぜなら1件の重大事故の背景には29の軽微な事故があり、その背景には300のヒヤリとするような出来事が存在しています。
ハインリッヒの法則からわかることは、重大な事故は軽微な事故を防いでいれば発生しないものであり、軽微な事故はヒヤリとするような出来事(インシデント)を防いでいれば発生しないということです。ヒヤリハットの段階で報告を受け、その状況を改善していけば大きな事故は避けられる可能性が高まります。
ヒヤリハット(インシデント)は、事故(アクシデント)とは違い、直接クレームにつながる可能性は低いのですが、同じようなミスを繰り返した場合、致命的なクレームになる可能性が高まります。その点を重視して、リーダーは会議などで問題解決を図る必要があります。
この場合、事故が起きたことが問題というよりも、事故に対して危機感がないことや、「自分には関係ない」といった当事者意識がないことに注意を払い、リーダーが指導していかなければなりません。