第3686冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

-職業人としての基本的姿勢を再確認する

 

 

「部下・後輩との関係において、思いを気軽に伝えあえる関係、気兼ねなく思いを表明しあえる関係を築きあげる」という点が不十分な場合は、何が原因で、部下・後輩と思いを伝えあえない状況になっているか、精査することが必要となる。原因が、部下・後輩の声や思いに真摯に耳を傾ける姿勢が示せていない点にある場合は、コミュニケーション技法について学び、適切な傾聴の姿勢を学ぶよう努めなければならない。

 

 

傾聴の際の基本は、常に相手の立場にたって考えること。もし自分が部下・後輩であれば、どのような態度、姿勢、表情で話を聞くと、心地よく話ができるという印象を受けるのか。十分に話を聞いてもらったと感じるか。こうした点を相手目線で考えたうえで、聞く姿勢の改善に努める。

 

 

ともに働く同僚、部下、後輩と暑い信頼関係を築くためには何が必要か、十分な知識がないという点が明らかになった場合は、信頼関係の構築に向けた知識と技術の習得が喫緊の課題となる。

 

 

「部下・後輩がこのリーダーであればついていきたい」と心の底から思える人望力を身につける」という点が不十分な場合は、どうするか。まず自己の業務レベルの向上に向けて行動を起こすことが必要になる。一つ一つ順番に業務レベルの向上を図っていく。どの業務から自分磨きに取りかかればよいのか迷う場合は、利用者への言葉遣い・態度、他職員への言葉遣い・態度、基本的姿勢(あいさつ、表情、身だしなみ、立ち居振る舞い)といった職業人としての基礎力強化から始めるようにしよう。