第3685冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか

 

 

 

思いつきで何の説明もなく、意見をコロコロ変える状態が続くと、やがて誰も意見や提案に心から耳を傾けなくなる。

 

新しい試みへのチャレンジは、職場の発展に貢献できるワクワク感と同時に、「うまくいかなかったらどうしよう」「うまくやれるか心配」などといった不安感を職員にもたらす。だからこそ、方針がコロコロと変わり、混乱をもたらさぬよう細心の注意を払うよう心がける。

 

 

一度、ある決断を下し、その方向に動き始めたものの、その後、状況が急変し、撤回しなければならないという事態は起こりうる。万が一、そうした事態が生じた場合は、誠意ある態度で、説明を尽くすよう努める。リーダーシップを発揮する人の重要な役割は、一度出した提案をどんな状況があろうとも決して引っ込めないことではない。先に出した提案に不十分な部分があり、最善の成果が出せないと気づいたときには、撤回を躊躇しない姿勢をもつ。もちろん、そのときには、部下の理解と納得が得られるよう、説明を尽くすのが基本原則である。