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第3660冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか
-チャレンジ精神・向上心がない
不適切な業務にどっぷりと浸かりやすい人は、何か新しいことにチャレンジするという姿勢を示さない。これまでの業務パターンや業務スタイルに安住しようとする。知恵を絞ったり、工夫したりする必要もなければ、新しい知識や技術を身につける取り組みにも着手しなくてもよいからだ。
そのため、向上心をもった人が張り切って、何かを提案すると、猛反発する。モチベーションを根こそぎ打ち砕くような対応をする。「何かあったらどうするんだ!」「責任を取れるのか!」などと詰め寄るような態度を示し、新たな動きを封印する。こうした言動を繰り返し、低レベルの業務状況に安住しようとする。
このタイプの職員は、チャレンジ精神や向上心をもった職員をつぶしにかかり、自分たちの仲間に引き入れてしまうこともある。仲間が増えれば自分たちの地位がより強固なものになる。チャレンジ精神や向上心がない状態で働いても、批判を受ける可能性を最小限に抑え込めるからだ。