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第3492冊目 FBI捜査官が教える第一印象」の心理学
- 作者: ジョー・ナヴァロ,トニ・シアラ・ポインター,西田美緒子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/01/14
- メディア: 単行本
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-頭と首
私たちが首をかしげるのはとても快適に感じているときだけで、特にまわりに人がいる場合はそうだ。首をかしげれば、体のなかの最大の急所である(空地、食べ物、血液、神経信号の通路がすべて集中している)首を、危険にさらすことになる。不安や恐怖を感じているとき、または嫌いな人や見知らぬ人のいる前で首をかしげるのは、ほとんど不可能に近い。やってみればわかるだろう。だから仕事の場で、相手が首をかしげるのを見れば嬉しい。それは自分が温かく迎えられていることを示しているからだ。
首のあたりに触れるしぐだも、非常に重要で明らかな「なだめ行動」だと考えられる。首の一部や喉元のくぼみを手で隠すしぐさは、大脳辺縁系が異常で注意が必要だとみなした刺激に対する、特に顕著な反応だ。私たちは普通、何かに動揺した、脅えている、戸惑っている、危険の可能性を感じた、または――理由は何であれ――不安を感じたときだけ、首のあたりに手をやる。首は体のなかで最も攻撃を受けやすい部分だから、これは生物学的に理にかなっている。
額にしわを寄せる表情は、前後関係によって解釈が異なる一般的なノンバーバルだ。たとえば、集中、心配、混乱、悲しさ、怒りを表すことがある。しわを寄せたあとに頭を触ったら、普通は何か問題があることを示している。
首をかしげることによって、「私は聴いています、快適です、気持ちよく受け入れます、友好的です」という気持ちを効果的に伝えることができる。こうして首が見えるようにする動作は、打ち解けた人や環境にしか使わない。